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仲秋賞月-日本篇

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发表于 2006-10-7 11:06 | 显示全部楼层 |阅读模式
詩題:仲秋賞月
日本篇(二十五首)
[1]投稿者 井古綆 [仲秋賞月]
少時立志出郷関   少時志を立てて郷関を出づ
未着錦衣安得還   未だ錦衣を着られず安んぞ還るを得ん
嘗在寒村賞明月   嘗て寒村に在って明月を賞し
今望冷鏡写温顔   今冷鏡を望んで温顔を写す
人生熟慮曾參罕   人生熟慮すれば曽参は罕(マレ)に
根拠轗軻反哺慳   轗軻を根拠に反哺を慳(オシ)む
他國中秋有憂患   他国の中秋 憂患有り
春暉追憶夢青山   春暉の追憶 青山を夢む
<解説>
温顔=父母 曾參=孝行で有名 根拠=理由にして 轗軻=不運
春暉=父母の恩
[2]投稿者 Y.T [仲秋賞月]
秋天持酒上空山   秋天 酒を持して 空山に上れば
雲去風休終日閑   雲去り 風休んで 終日 閑かなり
擧杯長嘯賞明月   杯を挙げて 長嘯 明月を賞(め)で
清夜一人隨影還   清夜 一人 影に随って還る
[3]投稿者 登龍 [仲秋賞月]
蟲聲蕭寂入窗間   蟲聲蕭寂窗間に入る
白露盈庭學得閑   白露庭に盈ち閑を學び得たり
遙憶坡仙觴詠興   遙に憶ふ坡仙觴詠の興
一輪一碧不容刪   一輪一碧刪るを容れず
<解説>大意
起句 蟲の声が物寂しく窓の中に入る、
承句 きらきら輝く露が庭に満ち靜寂の境涯を学ぶ事が出来た。
轉句 遥かな昔の蘇軾を憶い酒を飲みながら詩歌に興じ、
結句 一輪の月に青一色に塗った空に何も刪定することが出来ない

[4]投稿者 庵仙 [仲秋賞月 其一]
前庭金桂放香間   前庭の金桂 放香の間、
日暮蟲聲滿地還   日暮の虫声 満地に還る。
明月玲瓏天上耀   明月 玲瓏として天上に耀き、
光穿照出髪毛斑   光は穿ち 照出す 髪毛の斑なるを。
<解説>
前庭の金木犀の花が香を放っている頃、日暮の虫の鳴く声が周囲到るところに還ってきた。
天には明月が綺麗に耀いてきて、その明るい光は穿ち白髪交じりの毛髪をはっきりと照りだした。
*金桂=木犀のこと。特に茲では金木犀のこと。
*髪毛斑=二色交じりの頭髪
家の前の金木犀が家の中にいても漂ってくるのが、なぜか幸福感に満たされてきたので、作ってみた。
[5]投稿者 庵仙 [仲秋賞月 其二]
背反人倫蔓世間   人倫に背反すること 世間に蔓(はびこ)る、
愴神危懼誘愁顔   愴神の危懼 愁顔を誘ふ。
東天皎皎秋三五   東天に皎皎 秋三五、
今夜如円欲返還   今夜は円なる如く 返還せんことを欲す。
<解説>
人の道に反することが身近な世間に蔓延している。
心を痛める不安感が愁いの顔を作ってしまうこの頃である。
東の空に皎皎と十五夜のまん丸い月が昇った。
今夜の丸い月のように愁いのない世の中にしたいものだ。
*人倫=人のふむべき道、人としての道。
*愴神=心を痛めること。
*秋三五=仲秋の明月。八月十五日の満月。
今の日本は本当の日本の姿ではない。あまりにも悪いことが起きすぎる。人の道に反することが多すぎる。悪夢の中にいるようでもある。何とかしたいですね。
[6]投稿者 点水 [仲秋賞月]
啾啾蟲語響林間   啾啾と蟲語 林間に響く
耿耿蟾暉照野山   耿耿と蟾暉 野山を照らす
仰見中天円月挂   中天を仰ぎ見れば 円月挂る
徘徊庭裏以怡顔   怡顔を以って庭裏を徘徊す
<解説>
子供の頃には、十五夜に採れたての果物や穀物などをお月様に供えて楽しんだものでした。
このような習慣もなくなり、せいぜい庭へ出て、月見をするくらいです
[7]投稿者 仲泉 [仲秋賞月]
無数星光茫漠間   無数の星光 茫漠の間
殘雪横宙啓愁顔   残雪宙に横たはって 愁顔を啓く
清容衣錦帰來夕   清容衣錦 帰来の夕べ
明鏡懸天排萬艱   明鏡 天に懸って 萬艱を排す
[8]投稿者 翠葩 [仲秋賞月]
仲秋開匣白雲間   仲秋 匣を開く白雲の間
萬里亭亭月一環   萬里 亭亭 月一環
皎皎清光呑宿列   皎皎たる清光 宿列を呑み
賞来良夜自仙寰   賞し来る良夜自ずから仙かん
<解説>
亭亭・・たかい 皎皎・・白白 宿列・・あまのかわ 仙寰・・仙人の世界
[9]投稿者 常春 [柴屋寺看月]
切切蛩聲如弄潺   切々の蛩声 潺を弄する如し
宇津柴屋仲秋頒   宇津の柴屋 仲秋頒つ
冷風暗燭二更坐   冷風暗燭 二更に坐せば
湧出金盤吐月山   湧出す金盤 吐月の山
<解説>
「柴屋寺」は、連歌師 宗長が結んだ庵。今 「吐月峰柴屋寺」 として静謐を保っています。 
起句の「弄潺」は涙を指す言葉でしょうか、敢えて、溪声の意味に用いました。
[10]投稿者 嗣朗 [仲秋賞月]
月下揺情照淀湾   月下 情を揺るがし淀湾を照らす
蟲聲呼酒一天嫺   虫声酒を呼び 一天の嫺
悠然玉兎秋千里   悠然たる玉兎 秋千里
佳菊在籬心自閒   佳菊籬に在りて心自ずから閒なり]
[11]投稿者 轍史 [仲秋賞月]
銀河流上界   銀河 上界を流れ
圓魄照人寰   円魄 人寰を照らす
獨酌邀良夜   独り酌んで良夜を邀え
追懷君破顔   君が破顔を追懷す
<解説>
銀河は天上界を流れ  月は人の世を照らす
ひとり酒を酌んでこの良き夜を迎え  君の笑顔を思い懐かしむ
[12]投稿者 酔翁 [仲秋賞月]
僻村風靡草   片田舎の風が草をなびき,
湖畔水潺湲   湖畔の水はゆっくりさらさらと
璧月金波湧   円月の光水面できらきらと,
清光淡彩湾   清らかな光は湾上を淡く彩る
岸楓明鏡夜   岸の楓明月の夜,
紅葉影成斑   紅葉の影点々と映る
酒伴酬和唱   飲み友達と互いに詩を応酬し,
憑肩醉脚還   肩にもたれて千鳥足で帰る
<解説>
僻村と言う言葉は日本ではすこしイメ-ジが合わないが敢えて使ってみました.岸楓ももう一つですがいい言葉が出ません。
[13]投稿者 翠葩 [仲秋賞月]
仲秋玉鏡碧天間   仲秋の玉鏡碧天の間
萬里亭亭照遠山   萬里亭亭として遠山を照す
欲寄新篇清夜興   寄せんと欲す新篇清夜の興
南樓賞月自仙寰   南楼に月を賞して自ずから仙寰
<解説>
仲秋のすみわたった空に鏡のような月
眼界に高たかと照りわたり遠山もはっきりみえる
心すがしく詩でもなしてみようか清夜の興として、
南楼(ゆ公の故事)に月を賞しながら自然に仙人になったような気分だ。
[14]投稿者 鮟鱇 [仲秋賞月]
目送赤烏沈碧灣,   赤烏(せきう)の碧灣に沈むを目送し,
歡迎銀兔上青山。   銀兔(ぎんと)の青山に上るを歓迎す。
金秋自古多風趣,   金秋 古えより風趣 多く,
白首只今開酒顔。   白首 只今 酒顔を開く。
相思天上嫦娥寡,   相思う 天上 嫦娥(じょうが)の寡(やもめ)なるを,
茲有杯中詩叟鰥。   茲(ここ)に 杯中 詩叟の鰥(やもお)なる有り。
雄跨靈犀馳萬里,   雄に霊犀を跨いで万里に馳せ,
夢逢玉女醉仙寰。   夢に玉女に逢いて仙寰に酔わん。
<解説>[語釈]
「赤烏」:太陽。「銀兔」:月。
「嫦娥」:仙薬を盗んで月のなかに逃げたという女。
「靈犀」:霊妙な犀。角の中心に穴があり両方が通じている。
二人の意志が知らず知らずのうちに通じ合うことにたとえる。
[15]投稿者 禿羊 [林間秋月]
晩搭帳篷紅葉山   晩に帳篷を搭つ 紅葉の山
爐辺獨酌坐林間   爐辺 獨り酌んで 林間に坐す
乾坤寂寂如太古   乾坤 寂寂として 太古の如く
秋月穿林清耿斑   秋月 林を穿って 清耿斑らなり
「搭帳篷」:テントを張る
[16]投稿者 杜正 [仲秋賞月]
仰看連天湖上山   仰ぎ看れば天に連なる湖上の山
値秋滿月白雲間   秋に値ふ満月、白雲の間
忽然聞訃思君面   忽然として訃を聞き、君の面を思う
懷友徘徊故郷還   友を懐かしみ、徘徊して故郷に還る
<解説>   
磐梯山が天にも届かんと立っている
この背景に満月が白雲の間にくっきりと見える
突然入った旧友の訃報に満月が友の顔に重なる
友を懐かしみながら、思い出の街路を通りながら、故郷の町に還った
[17]投稿者 逸爾散士 [仲秋賞月]
清光皓皓小齋閑   清光、皓皓として小斎閑かに
人事紛紛良夜還   人事は紛紛、良夜還る
同刻同文同月興   刻を同じうし、文を同じうし、月を同じうするの興
亜州雅友想尊顔   亜州の雅友、尊顔を想ふ。
<解説>
ご無沙汰していたので、皆さんに挨拶の意をこめました。
名月の描写はちょっとだけ。人事というところは国際政治とかもろもろの感慨です。それでも仲秋の名月を良夜と思う感性はアジアに共通している…。
[18]投稿者 髙橋 子沖 [仲秋賞月]
夕陽既落暗函関   夕陽は既に落ち 箱根は暗く
円影樓台夢故山   円い影は楼台にあり 故山を夢見る
獨坐良宵吹玉笛   良宵に独り坐して 玉笛を吹けば
乾坤万里薄光環   天地万里に 薄い光は注ぎ回る
[19]投稿者 菊太郎 [仲秋賞月]
良宵獨酌野翁閑   良宵 独り酌む 野翁 閑かなり
如鏡氷輪照醉顔   鏡の如き氷輪 酔顔を照らす
遥憶故園三五夜   遥かに故園を憶う 三五の夜
友朋信絶夢家山   友朋 信絶え 家山を夢む
<解説>
故郷の山の端に昇る満月はいくつになっても脳裏に焼きついています。
[20]投稿者 明鳳 [仲秋賞月閑吟]
天鏡正圓窗影閒  天鏡は 正に円(まど)かにして  窓影は 閒(しずか)なり
平潭堰水映玲顔  平潭の堰水は 玲顔を映す
江風嫋嫋渡川面  江風嫋々として 川面を渡り
山月盈盈出樹間  山月盈々として 樹間より出づ
夜想曲簫情意慢  夜想の曲簫に 情意は慢(たかぶ)り
幽愁譜樂好音環  幽愁の譜楽に 好音は環(めぐ)る
深懷雅興方逢處  深懷 雅興 方に處に逢ふ
玉餠有秋相與頒  玉餅 秋に有りて 相与(とも)に 頒つ
<解説> 
当地金沢の天気予報は、10月6日の三五夜の月は見えぬかも知れません。
でも10月3日と4日は九分九厘皎々と盈ちた明月で、犀川の川面に銀鏡を映じ、兼六園・石川門のライトアップの夜景と共に夜想曲(ノクターン)や小夜曲(セレナード)を聴く雰囲気であった。
そして、8月に行った台湾土産の「月餅(ゲッペイ)」を、吟友仲間と賞味した
[21]投稿者 佐竹丹鳳 [仲秋賞月]
蟋蟀聲中留客還   蟋蟀声中 客の還るを留め
桂香何處滿庭閑   桂香 何れの処か 満庭閑なり
流風入座迎明月   流風 座に入りて 明月を迎へ
雲影出峰銷遠山   雲影 峰を出でて 遠山を銷す
幽賞託詩酬此夜   幽賞 詩に託して 此の夜に酬い
詠懐醉酒惑塵寰   詠懐 酒に酔ふて 塵寰に惑う
嫦娥羨望偸靈薬   嫦娥を羨望す 霊薬を偸みしを
人老年年悲鷺班   人は老いて年々 鷺班を悲しむ
[22]投稿者 童心 [仲秋賞月]
観音巡礼越深山   観音の巡礼深山を越え、
秋色金堂拝麗顔   秋色の金堂に麗顔を拝す。
獨酌温泉水質滑   独酌の温泉は水質滑らかなり、
仰天賞月邑中閑   天を仰ぎ月を賞でれば邑は静かなり。
<解説> 
今年春から始めた毎月一回の「秩父三十四観音霊場巡り」は、九月に水潜寺を参拝し無事結願となった。
その後、町営の「満願の湯」に浸り、心から満足感を味わった。
[23]投稿者 鮟鱇 [仲秋賞月]
秋有金杯盈綠酒,   秋にあり 金杯は緑酒を盈(み)たし,
人迎銀兎照朱顔。   人は迎う 銀兎の朱顔を照らすを。
詩魔仍舊彈琴巧,   詩魔 旧に仍(よ)りて琴を弾いて巧みなれば,
醉叟遊魂天地閒。   酔叟 魂を遊ばす 天地の間。
<解説>
起承は対句に作り 起句は押韻していません。
[24]投稿者 觀水 [仲秋賞月]
雲去月來窗外山   雲去り 月来る 窓外の山
蟲聲斷續自清閑   虫声 断続 自ら清閑
今宵不厭秋風冷   今宵 厭わず 秋風の冷かなるを
且任我身琴酒閒   且く 我が身を任さん 琴酒の間
[25]投稿者 桐山人 [仲秋賞月]
桂香馥郁掩塵寰   桂香 馥郁 塵寰を掩(かく)し
衢巷冥茫暮色慳   衢巷 冥茫として 暮色慳(おし)む
携酒抱琴何更俟   酒を携へ 琴を抱きて 何を更に俟つ
東天明月出凉閒   東天 明月 涼間に出づ

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发表于 2006-10-7 20:05 | 显示全部楼层

仲秋賞月-日本篇

[10]投稿者 嗣朗 [仲秋賞月]
月下揺情照淀湾   月下 情を揺るがし淀湾を照らす
蟲聲呼酒一天嫺   虫声酒を呼び 一天の嫺
悠然玉兎秋千里   悠然たる玉兎 秋千里
佳菊在籬心自閒   佳菊籬に在りて心自ずから閒なり]
[24]投稿者 觀水 [仲秋賞月]
雲去月來窗外山   雲去り 月来る 窓外の山
蟲聲斷續自清閑   虫声 断続 自ら清閑
今宵不厭秋風冷   今宵 厭わず 秋風の冷かなるを
且任我身琴酒閒   且く 我が身を任さん 琴酒の間
这两首不错。

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 楼主| 发表于 2006-10-9 14:10 | 显示全部楼层

仲秋賞月-日本篇

頂上來大家觀摩!!

该用户从未签到

发表于 2006-10-10 01:16 | 显示全部楼层

仲秋賞月-日本篇

日本人诗的干活…

该用户从未签到

发表于 2006-10-10 12:13 | 显示全部楼层

仲秋賞月-日本篇

扶桑诗人?用中文能写成这样的确已经不简单。
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